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「身体のコンディション」をチェックし、改善するガイドライン概要

【著者 パーソナルトレーナー・健康管理士・健康管理能力検定1級 鳥飼 祥秋】

まずは、こちらの動画を見てください。

今日の動画は『トータルケアラボラトリーの紹介』動画でした。

この動画を通じて、『トータルケアラボラトリー』が身体のコンディショニングを重視していることが伝わったと思います。

『トータルケアラボラトリー』では、まず西洋医学的な機能チェックの観点から、9つのチェック項目があります。それは筋バランス、身体の歪み、可動域、音、収縮不全、コリ、ハリ、痛み、しびれです。

身体の機能的な側面をまずは重点的に確認し、身体の課題を特定していきます。

さらに、東洋医学的な視点から、気血津液の流れや経絡、内臓や神経の反射区である経穴のチェック、冷えや熱感の確認など、体内のバランスを整えるための3つのチェックも行います。

こうした統合された予防医療のチェックによって、身体のコンディションを包括的に把握し、改善策を練ることが可能です。

「改善策」には、課題への施術コンディショニングケアによる短期的な改善効果から始まり、コンディション、パフォーマンスアップのためのエクササイズトレーニングによって長期的な効果の定着を目指す戦略が含まれています。

本日は、『トータルケアラボラトリー』で実施されている「コンディションチェック」と「改善方法」に焦点を当て、詳細をご紹介していきます。

機能性チェック

『トータルケアラボラトリー』では、身体の健康機能性総合的に評価するために、まず西洋医学的なアプローチに基づいた機能性チェックを行います。

機能性チェックでは、身体の状態を客観的に評価することが重要です。

【9つの項目】をチェックします。

① 筋バランス

「筋肉のバランス」は、身体の姿勢動き影響します。

筋肉の不均衡は、身体の安定性運動能力悪影響を及ぼします。

逆に言えば、全身の筋群のバランスから日常生活での動作を推測し、どこにどのような調整が必要か根本の原因(プライマリー)改善策(コレクティブストラテジー)を練ります。表層と深層、左右、上下に分けて筋群の大きさ、太さを比較し、分布を把握します。

② 身体の歪み

「身体の歪み」には要因があります。姿勢の悪さ、過度な負荷、怪我などを歪みから推測します。

身体の歪みは、筋肉や関節への負担、痛みや不快感を引き起こします。

トータルケアラボラトリーでは、身体の歪みを検出し、適切な矯正方法を戦略化します。

③ 可動域

「関節の可動域」は、身体の柔軟性動作自由度に影響を与えます。

制限された可動域は、日常生活や運動のパフォーマンスに制約をもたらします。また、歪みや怪我のリスクを高めます。

トータルケアラボラトリーでは、関節の可動域を評価し、制限された範囲を特定して適切な対策を講じます。

④ 音

身体の動作中に発生する「音」は、筋肉や関節の状態を示す指標です。

異常な音クリック音がある場合、それは潜在的な問題の兆候である可能性があります。

トータルケアラボラトリーでは、これらの音を聴取し、その原因を特定して改善プランを立てます。

⑤ 収縮不全

「筋肉の収縮不全」(スパズム)は、筋肉が適切に収縮できない状態を指します。

筋力低下筋肉の不均衡などによって引き起こされます。

トータルケアラボラトリーでは、筋肉の収縮能力を評価し、適切な改善策を提案します。

⑥ コリ

筋肉や組織の「コリ」とは、非運動性の原因により血流が滞ったことが原因で疲労物質や炎症物質が滞留し、緊張やストレス、痛みや重みを引き起こした状態です。

コリがあると、身体の動きが制限されたり、痛みが生じたりする可能性があります。

トータルケアラボラトリーでは、コリの原因を特定し、適切なケアやエクササイズなどを行います。

⑦ ハリ

筋肉が使用されたことで疲労物質や炎症物質が蓄積して張っている状態を「ハリ」と表現します。これはコリの反対に運動によるものです。組織の硬さや緊張は、身体の状態を示す重要な指標です。

過度なハリがあると、身体の柔軟性が低下し、怪我のリスクが高まります。

トータルケアラボラトリーでは、ハリを解消するための適切な施術を提供します。

⑧ 痛み

身体の痛みは、①から⑦の原因の重症度を見極めるサインとなります。課題は解決しているが、脳が緊急度を示すためのアラートとして痛みを放っているケース(脳由来)、痛みの原因が実際にまだ残っているケース(神経由来)に二分されます。怪我や炎症、神経異常などが神経由来です。

痛みがあると、日常生活や活動の質が低下し、生活に支障をきたす可能性があります。

トータルケアラボラトリーでは、痛みの原因を特定し、適切な改善法を提案します。

⑨ しびれ

「しびれ」は、神経由来の機能異常や血流の制限などによって引き起こされます。

しびれがあると、感覚が鈍くなったり、手足の動きが制限されます。

医療機関で行うことと、トータルケアラボラトリーで行う事の線引きが必要になります。

トータルケアラボラトリーでは、しびれの原因を見極め、適切な治療施設の紹介やケアを行います。

【9つのチェック項目】を通じて、トータルケアラボラトリーでは身体の機能性を網羅的に評価し、個々のニーズに合わせた適切な改善アプローチを提供しています。これにより、より健康で活動的な生活を送ることを目的とします。

東洋医学的チェック

トータルケアラボラトリーでは、西洋医学的なアプローチに加えて、東洋医学的な視点からも身体の健康を評価します。

この東洋医学的なアプローチでは、気血津液の流れや経絡、経穴のチェック、そして身体のバランスを整えるための冷えや熱感の確認【3つの要素】が評価されます。

① 気血津液の流れと経絡

東洋医学では、気(気の流れ)、血(血液の循環)、津液(体液)の流れが体内でバランスよく行われることが健康の要とされます。

気血津液の流れが滞ると、身体の調子が悪くなったり、病気になりやすくなると考えられています。

経絡は、身体の特定の部位をつなぐエネルギーの通り道とされ、経絡の流れが円滑であることが健康に重要です。

トータルケアラボラトリーでは、四診によって気血津液の流れや経絡の状態をチェックし、バランスの乱れがあればそれを整えるためのアプローチを提供します。

② 経穴のチェック

経穴は、東洋医学で重要視される特定のポイントであり、体内のエネルギーの流れを調整する役割があります。経絡に沿って特定の経穴が配置されており、これらの経穴が刺激されることで体のバランスが整い、健康を促進するとされています。

トータルケアラボラトリーでは、経穴に刺激をいれ圧痛を確認することで状態をチェックし、経絡の流れに影響を与える可能性のある問題を特定します。そして、経穴を刺激することで改善していきます。

③ 冷えや熱感の確認

東洋医学では、身体の内外の温度バランスが健康に重要であると考えられています。

体内のバランスが乱れると、冷えや熱感が生じるとされ、これがさまざまな症状や疾患の原因となることがあります。

トータルケアラボラトリーでは、体温調節の状態を評価し、冷えや熱感がある場合にはその原因を特定します。そして、適切な食事や生活習慣の改善、漢方薬などを活用して体内のバランスを整える支援を行います。

これらの【チェック項目】を通じて、トータルケアラボラトリーは西洋医学東洋医学両方のアプローチを組み合わせ、総合的な健康状態を評価し、適切なアプローチを提供しています。身体のバランスを整えることで、健康で活力に満ちた生活を送ることができるでしょう。

改善戦略

身体のコンディションに「課題」を見つけた後の「改善策」には、ケアエクササイズアプローチが取られます。

これらのアプローチは、トータルケアラボラトリーが提供するトレーニングレッスンの中でコンディショニングパートとして実施されます。身体の健康機能性を向上させるために、短期的な改善効果から始まり、長期的な効果を定着持続させる戦略までを含みます。

「ほぐす」

まず、「課題」へのケアが行われます。

身体の異常や不調を改善するために、『施術』が用いられます。筋肉や関節の調整、マッサージ、指圧、ストレッチ、抑制術が挙げられます。

これらの『施術』は、痛みや不快感を緩和し、身体のバランスを取り戻すのに役立ちます。施術の目的は、身体の機能性を向上させ、不快な症状を軽減することです。

「動かす」

次に、「運動」による改善が行われます。筋肉や関節の柔軟性を向上させ、動きの範囲を広げるためにストレッチ、エクササイズを行います。

これにより、身体の可動域が向上し、運動能力が向上します。

一方、『抑制術』は、過剰な筋肉の緊張を緩和し、筋肉のバランスを取り戻すのに役立ちます。これらの運動は、短期的な改善効果をもたらします。

「鍛える」

さらに、コンディションパフォーマンスアップのためエクササイズトレーニングが行われます。

これらのエクササイズやトレーニングは、身体の強度や持久力を向上させ、パフォーマンスを向上させるのに役立ちます。

特定の部位を補強したり、身体全体のバランスを改善したりすることが目的です。

ストレングストレーニングのようなフィジカルの強化が目的ではなく、あくまでコンディションの改善を目的としています。

なので、『コンディショニングトレーニング』と表現しています。

長期的な効果を得るためには、定期的なトレーニングが重要です。身体が適切な刺激を受けることで、徐々に改善が見られるでしょう。

トータルケアラボラトリーでは、これらの『施術』『トレーニング』組み合わせ個々のニーズや目標に合わせたプログラムを提供しています。指導のもとで、自分の身体を理解し、改善を目指すことができます。また、継続的なサポートフォローアップ提供されるため、効果的なケアが行われることが保証されます。

『健康管理士』鳥飼の結論

『トータルケアラボラトリー』は、お客様のニーズとは別に、身体のコンディションを把握し、改善することを重視しています。

例えば、お客様がダイエット目的で来院した場合でも、身体に「課題」があればそれを放置しません。

なぜなら、身体の課題を解決することが、結果的にお客様のニーズを解決する役に立つこともあるからです。この考え方は、お客様のニーズを最優先とする一方で、身体の課題を見逃さずに解決することを目指しています。

ここで、『トータルケアラボラトリー』が採用している考え方について詳しく見ていきましょう。

まず、お客様のニーズを最優先とするという考え方は、「ファーストオブジェクト」と呼ばれます。つまり、お客様の要望や目標を第一に考え、そのニーズを満たすためのサービスや施術を提供することが重要視されます。

例えば、ダイエットを目指すお客様には、栄養指導や運動プランを提供することがファーストオブジェクトとして優先されます。

しかし、トータルケアラボラトリーでは、身体の課題を解決することも同等に重要視しています。この考え方は、「セカンドオブジェクト」と呼ばれます。セカンドオブジェクトでは、お客様の身体の状態や機能性に焦点を当て、潜在的な課題や問題を見逃さずに解決することが目指されます。

例えば、姿勢の歪みや筋肉のバランスの問題、関節の可動域の制限など、身体の課題を解決するための施術やトレーニングが行われます。

トータルケアラボラトリーがセカンドオブジェクトを重視する理由は、「身体のコンディション」が健康やパフォーマンスに直接影響を与えるという考え方に基づいています。

例えば、姿勢の歪みや筋肉の不均衡が放置されると、それが慢性的な痛みや怪我の原因となる可能性があります。また、身体の機能性が低下すると、日常生活やスポーツなどの活動に支障をきたすことがあります。そのため、身体の課題を解決し、最適な状態に整えることは、お客様の健康とパフォーマンス向上に直結する重要な要素となります。

このように、トータルケアラボラトリーでは、お客様のニーズを最優先にしつつも、身体の課題を見逃さずに解決することを重視しています。これにより、お客様は健康で活力に満ちた生活を送ることができ、目標や夢に向かってより効果的に取り組むことができるでしょう。

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