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自分の体質を8つの中からチェックしよう

【著者 パーソナルトレーナー・健康管理士・健康管理能力検定1級 鳥飼 祥秋】

東洋医学では、体質を8つの証(体質タイプ)に分類し、それぞれの体質に応じた対策を取ることで健康を維持することが重視されています。このガイドでは、自分の巡りが正常かどうかをチェックするためのチェックシートを紹介し、各体質の特徴と改善策を解説します。
『トータルケアラボラトリー』では、
【健康管理士資格保有者】と【トレーナー資格保有者】があなたの健康、ダイエット、美容についてサポートさせていただきます。
【統合予防医療】と【フィットネス】をコラボさせた『パーソナルトレーニングジム』です。
【健康管理士】であり、【トレーナー】でもある『鳥飼』が情報をブログにて配信しています。
是非、過去の記事も参考にしてください。

体質チェックシート

当てはまるものにチェックをつけていき、一番チェックが多いものがあなたの体質です。

寒証体質かチェック

  • □ ゾクゾクと寒気がしやすい
  • □ 顔色が青くなりやすい
  • □ 肌が白い
  • □ 温かい飲み物を欲しがる
  • □ 鼻水や尿が透明
  • □ 寒い日やクーラーに当たると体調を崩しやすい
  • □ 手先、足先、お腹、腰まわり、下半身が冷えている
  • □ 氷抜きのドリンクを買う

熱証体質かチェック

  • □ ほてりやすい
  • □ 興奮しやすい
  • □ 顔や目が赤い
  • □ のどが乾いて冷たいものを欲しがる
  • □ 化膿したニキビ、皮膚トラブルが多い
  • □ 口臭・体臭・便やおならのにおいが強い
  • □ 尿が黄色くなりやすい
  • □ 発汗しやすい

気虚体質かチェック

  • □ 疲れやすい
  • □ 眼が疲れやすい
  • □ 食欲がない時が多い
  • □ 朝起きるのは苦手
  • □ 昼間に眠気が強い
  • □ からだを動かすと具合が悪くなり、横になって休むと楽になる
  • □ 周囲に気を遣うと体調が悪くなりやすい
  • □ かぜをひきやすい

気滞体質かチェック

  • □ イライラしやすく、怒りっぽい
  • □ 気分がふさいで憂鬱や落ち込みやすい
  • □ 頭が痛く、または重くなりやすい
  • □ ため息をつく
  • □ 何もないのに息苦しさを感じやすい
  • □ ゲップが出やすい
  • □ のどに違和感がする、のどに異物感がある
  • □ お腹、わき腹、胸が張りやすい

血虚体質かチェック

  • □ 皮膚が乾燥しカサカサしたり、かゆくなる
  • □ 顔色白い、もしくは青白い
  • □ 髪の毛がパサつきやすい、抜けやすい
  • □ 爪がもろく、色が薄い
  • □ しもやけ、あかぎれになりやすい
  • □ 眠りが浅い、夢が多い
  • □ 動悸を感じることが多い
  • □ 足がつりやすい

瘀血体質かチェック

  • □ 顔色が黒っぽい
  • □ 目の下にクマができる
  • □ 肌荒れ、くすみ、そばかすが気になる
  • □ 肩こり、頭痛、月経痛が起こりやすい
  • □ 便秘や下痢が多い
  • □ 冷えたり、熱くなったりがある
  • □ お腹がぐるぐる鳴りやすい
  • □ 血管が青い

陰虚(水虚)体質かチェック

  • □ 喉がよく渇く
  • □ 咳が出やすい
  • □ 口が乾きやすい
  • □ 唇が乾燥しやすい
  • □ 皮膚が乾燥しカサカサする、粉をふく
  • □ 便が硬い、コロコロした便が出る
  • □ 尿が濃く少ない
  • □ 手のひらや足の裏がほてる

水滞体質かチェック

  • □ 顔や手足がむくみやすい
  • □ からだが重だるい
  • □ 低気圧で頭痛がある
  • □ 胃もたれや下痢を起こしやすい
  • □ めまい・立ちくらみ・車酔いが起こりやすい
  • □ 天気が悪いと症状が悪化する
  • □ 水様性の鼻水や痰、耳くそが出やすい
  • □ 尿の回数が多い・少ない、夜間尿がある

各体質の解説と対策

1. 寒証

寒証は、体が冷えやすく、寒さに弱い体質です。冷えによって気・血・水の巡りが滞りやすくなり、さまざまな症状が引き起こされます。

気・血・水との関係

  • : 気の流れが滞りやすく、エネルギー不足を感じることが多いです。
  • : 血の循環が悪くなり、冷え性や貧血、手足の冷えが見られます。
  • : 水分代謝が悪くなり、むくみや頻尿が起こることがあります。

熱と冷え

  • 冷え: 寒証の主な特徴は冷えです。寒さに敏感で、温かい環境や食事を好みます。

改善策

  • 温める食事: 生姜、ねぎ、にんにくなどの温性食材を摂取しましょう。
  • 適度な運動: 軽い運動やストレッチで血行を促進します。
  • 温浴: 温かいお風呂に入ることで体を温め、リラックスします。

2. 熱証

熱証は、体に熱がこもりやすく、熱さに弱い体質です。体内の熱が過剰になることで、さまざまな不調が引き起こされます。

気・血・水との関係

  • : 気の巡りが過剰になり、興奮しやすく、イライラしやすいです。
  • : 血が熱を帯びて、炎症や出血しやすい状態になります。
  • : 水分が熱によって蒸発しやすく、乾燥やのどの渇きが見られます。

熱と冷え

  • : 熱証の主な特徴は体内の熱です。体温が高く、熱さに敏感です。

改善策

  • 冷やす食事: きゅうり、トマト、西瓜などの涼性食材を摂取しましょう。
  • 適度な休息: 熱を冷ますためにリラックスした環境で過ごします。
  • 水分補給: 十分な水分を摂取し、体内の水分バランスを保ちます。

3. 気虚

気虚は、気(エネルギー)が不足している状態です。体力や免疫力が低下しやすく、疲れやすい特徴があります。

気・血・水との関係

  • : 気が不足しているため、疲労感や倦怠感が常にあります。
  • : 気が不足することで、血の巡りも悪くなりやすいです。
  • : 気の不足は水分代謝にも影響し、むくみや水滞が起こることがあります。

熱と冷え

  • 冷え: 気が不足していると、体を温める力も弱くなり、冷えを感じやすくなります。

改善策

  • 補気食材: 高麗人参、山薬、大豆などの補気作用のある食材を摂取します。
  • 十分な睡眠: 休息をしっかりと取り、体力を回復させます。
  • 軽い運動: 気を補うための軽い運動や呼吸法を取り入れます。

4. 気滞

気滞は、気の流れが滞っている状態です。ストレスや精神的な緊張が原因で気の巡りが悪くなります。

気・血・水との関係

  • : 気の流れが滞ることで、精神的な不調やストレスが増加します。
  • : 気の滞りは血の巡りにも影響し、痛みや不快感を引き起こします。
  • : 気滞が進行すると、水の巡りも悪くなり、むくみや水滞が見られます。

熱と冷え

  • 冷え: 気の流れが滞ることで、局所的な冷えが生じることがあります。

改善策

  • リラックス法: ヨガ、瞑想、深呼吸などのリラックス法を取り入れます。
  • 理気食材: ミント、レモン、山椒などの理気作用のある食材を摂取します。
  • 適度な運動: 気の流れを促進するための適度な運動を行います。

5. 血虚

血虚は、血が不足している状態です。貧血や栄養不足が原因で、全身に十分な血液が供給されません。

気・血・水との関係

  • : 血が不足すると、気の巡りも悪くなり、疲労感が増します。
  • : 血が不足しているため、肌の乾燥やかすみ目、爪の割れなどが見られます。
  • : 血虚は水分代謝にも影響し、乾燥や便秘が起こることがあります。

熱と冷え

  • 冷え: 血が不足していると、体を温める力も弱くなり、冷えを感じやすくなります。

改善策

  • 補血食材: レバー、黒ゴマ、ほうれん草などの補血作用のある食材を摂取します。
  • 栄養バランスの改善: 鉄分やビタミンを豊富に含む食品をバランスよく摂取します。
  • 適度な運動: 血行を促進し、血液を増やすための運動を取り入れます。

6. 瘀血

瘀血は、血の流れが滞り、血が部分的に凝り固まっている状態です。瘀血は痛みや腫れの原因となります。

気・血・水との関係

  • : 血の滞りは気の流れも悪くし、気滞を引き起こすことがあります。
  • : 血の滞りが顕著で、痛みやしこり、皮膚の変色が見られます。
  • : 血の滞りが進行すると、水の巡りにも影響し、むくみが生じることがあります。

熱と冷え

  • 冷え: 血の滞りが冷えを引き起こすことがあり、特に痛みのある部分が冷たく感じることがあります。

改善策

  • 活血食材: ほうれん草、にんにく、玉ねぎなどの活血作用のある食材を摂取します。
  • 適度な運動: 血行を促進する運動を行います。
  • マッサージ: 血行を促進するためのマッサージを取り入れます。

7. 陰虚(水虚)

陰虚は、体内の陰(潤い)が不足している状態です。体が乾燥しやすく、熱を感じやすくなります。

気・血・水との関係

  • : 陰が不足すると、気の巡りも乱れやすくなります。
  • : 陰が不足することで、血液の質が低下し、乾燥や栄養不足が起こります。
  • : 陰の不足は水分の巡りにも影響し、乾燥やのどの渇きが見られます。

熱と冷え

  • : 陰虚の主な特徴は体内の熱感です。体が熱っぽく感じ、夜間に汗をかきやすくなります。

改善策

  • 滋陰食材: 梨、百合根、クコの実などの滋陰作用のある食材を摂取します。
  • 潤いを保つ: 十分な水分補給と適度な湿度を保つことが重要です。
  • 適度な運動: 軽い運動で気の流れを整えます。

8. 水滞

水滞は、体内の水分が過剰に滞っている状態です。水分代謝が悪くなり、むくみや水の滞留が生じます。

気・血・水との関係

  • : 水分の滞りは気の流れも阻害し、エネルギー不足を引き起こします。
  • : 水の滞りが進行すると、血の巡りも悪くなり、冷えや血行不良が見られます。
  • : 水が過剰に滞っているため、むくみや重だるさが主な症状となります。

熱と冷え

  • 冷え: 水滞は冷えを伴うことが多く、特にむくんでいる部分が冷たく感じられます。

改善策

  • 利水食材: 冬瓜、ハトムギ、大根などの利水作用のある食材を摂取します。
  • 運動とマッサージ: 水分代謝を促進するための運動やリンパマッサージを行います。
  • 適度な水分補給: 水分を適切に摂取し、体内の水分バランスを整えます。

まとめ

東洋医学の8つの証(体質タイプ)を理解し、それぞれに適した対策を取ることで、気・血・水のバランスを保ち、健康を維持することが可能です。
自分の体質をチェックシートを使って確認し、適切な食事、運動、生活習慣を取り入れることで、より健やかでバランスの取れた生活を送ることができるでしょう。
体質に合わせた対策を実践し、日常生活の質を向上させてください。