コンテンツへスキップ

痩せやすい身体とは?代謝を高める3要素

【著者 パーソナルトレーナー・健康管理士・健康管理能力検定1級 鳥飼 祥秋】

痩せやすい身体とは、代謝の良い身体です。代謝が良ければ、摂取したエネルギーを効率的に消費し、余分な脂肪を燃焼しやすくなります。
では、代謝はどのように計算し、どのように改善することができるのでしょうか。
この記事では、代謝を構成する要素と、それを高める方法について詳しく解説します。代謝は、内臓の健康度、VO2MAX(脂肪燃焼力)、筋量LBMi(脂肪の焼却炉の数)の3つの要素で計算することができます。
この記事では、統合予防医学の概要と、その具体的な方法について詳しく解説します。
『トータルケアラボラトリー』では、
【健康管理士資格保有者】と【トレーナー資格保有者】があなたの健康、ダイエット、美容についてサポートさせていただきます。
【統合予防医療】と【フィットネス】をコラボさせた『パーソナルトレーニングジム』です。
【健康管理士】であり、【トレーナー】でもある『鳥飼』が情報をブログにて配信しています。
是非、過去の記事も参考にしてください。

代謝の基本

代謝とは、身体がエネルギーを消費するプロセス全体を指します。
これには、基礎代謝(BMR)、運動によるエネルギー消費、食事誘発性熱産生(DIT)などが含まれます。
基礎代謝は、生命を維持するために必要な最小限のエネルギー消費量で、全体のエネルギー消費の約60-70%を占めます。

代謝の計算式

代謝は以下のように表すことができます:

代謝 = 内臓の健康度 × VO2MAX × 筋量LBMi

内臓の健康度

内臓の健康度は、代謝に大きく影響します。内臓が健康であれば、栄養素の吸収や老廃物の排出がスムーズに行われ、代謝も効率的に行われます。内臓の健康度を評価します。

  • 肝臓の機能: 肝臓は、代謝の中心的な役割を果たします。アルコールの過剰摂取や脂肪肝などは、肝機能を低下させ、代謝を遅くします。
  • 腎臓の機能: 腎臓は、老廃物の排出を助けます。腎機能が低下すると、体内の老廃物が蓄積し、代謝が低下します。
  • 消化器系の健康: 消化器系が健康であれば、栄養素の吸収が効率的に行われ、代謝が促進されます。便秘や消化不良などは、代謝を妨げる要因となります。

VO2MAX(脂肪燃焼力)

VO2MAXは、最大酸素摂取量とも呼ばれ、運動中に体が取り込むことができる最大の酸素量を示します。
これは、持久力や心肺機能の指標であり、高いVO2MAXを持つ人は、より多くの酸素を使ってエネルギーを効率的に生産できます。
VO2MAXを高めることで、脂肪燃焼力が向上し、痩せやすい身体を作ることができます。

VO2MAXを向上させるためには、有酸素運動が効果的です。

  • インターバルトレーニング: 高強度の運動と休息を交互に行うことで、心肺機能を効果的に向上させます。
  • 長時間の有酸素運動: ジョギングやサイクリング、水泳など、持続的な有酸素運動を週に数回行うことが推奨されます。

筋量LBMi(脂肪の焼却炉の数)

LBMi(Lean Body Mass Index)は、体重から脂肪を除いた筋肉量を指します。
筋肉は、エネルギーを多く消費する組織であり、筋肉量が多いほど、基礎代謝が高くなります。
筋肉量を増やすことで、脂肪の「焼却炉」の数を増やし、痩せやすい身体を作ることができます。

筋量を増やすためには、筋力トレーニングが効果的です。

  • トレーニング: ウェイトや自重トレーニング(プッシュアップ、スクワットなど)を定期的に行うことで、筋肉量を増やします。
  • タンパク質の摂取: 筋肉の修復と成長をサポートするために、適切な量のタンパク質を摂取します。

代謝を高めるための具体的な方法

ここでは、内臓の健康度、VO2MAX、筋量LBMiを高めるための具体的な方法を紹介します。

内臓の健康を保つ方法

  1. バランスの取れた食事: 野菜、果物、全粒穀物、脂肪の少ないタンパク質をバランスよく摂取することで、内臓の健康を保ちます。
  2. アルコールの節制: 過度の飲酒は肝臓に負担をかけるため、適度な量を守ることが重要です。
  3. 定期的な健康チェック: 定期的な健康診断を受けることで、早期に内臓の異常を発見し、適切な対策を取ることができます。
  4. 水分補給: 十分な水分を摂取することで、腎臓の機能をサポートし、老廃物の排出を促進します。

VO2MAXを向上させる方法

  1. 週に数回の有酸素運動: 週に3〜5回、30分以上の有酸素運動を行うことで、心肺機能を向上させます。
  2. インターバルトレーニング: 例えば、1分間全力で走り、その後2分間ゆっくり歩くといった高強度の運動と休息を交互に行います。
  3. クロストレーニング: 異なる種類の運動(例:ランニング、水泳、サイクリング)を組み合わせることで、全身の持久力をバランスよく高めます。

筋量を増やす方法

  1. トレーニング: 週に2〜3回、主要な筋群をターゲットにしたウェイトや自重トレーニングを行います。
  2. 高タンパク質の食事: 筋肉の修復と成長をサポートするために、1日の摂取カロリーのうち、15〜30%をタンパク質から摂取します。
  3. 休息と回復: 筋肉はトレーニング中ではなく、休息中に成長します。適切な休息と十分な睡眠を取ることが重要です。

代謝を活用した実践例

代謝を活用して、痩せやすい身体を作るための実践例を紹介します。

30代女性Aさん

Aさんは、最近体重が増えやすくなり、痩せにくくなったと感じています。Aさんの代謝を改善していきます。

  1. 内臓の健康チェック: Aさんは健康診断を受け、肝臓や腎臓の健康状態を確認します。特に問題がないことが確認されたので、食生活の改善を開始します。バランスの取れた食事と十分な水分補給を意識します。
  2. VO2MAXの評価と向上: Aさんは簡易的なVO2MAXテストを行い、自分のVO2MAXが低いことを確認します。週に3回のジョギングと週に1回のインターバルトレーニングを開始します。
  3. 筋力トレーニングの導入: Aさんは週に2回、ジムでウェイトトレーニングを行います。初めての筋力トレーニングなので、トレーナーの指導を受けながら、全身の主要な筋群を鍛えます。
  4. タンパク質の摂取: トレーニング後にタンパク質中心の食事を摂取し、筋肉の修復と成長をサポートします。

1ヶ月後の結果

Aさんは1ヶ月の取り組みを通じて、成果を感じることができました。

  • 体脂肪の減少: 2kgの減少を達成。
  • 体脂肪率の減少: 体脂肪率が2%減少。
  • VO2MAXの向上: 持久力が向上し、痩せやすくなり、ジョギングが楽になったと感じるように。

まとめ

痩せやすい身体を作るためには、代謝を高めることが重要です。
代謝は、内臓の健康度、VO2MAX(脂肪燃焼力)、筋量LBMi(脂肪の焼却炉の数)の3つの要素で構成されます。
内臓の健康を保ち、VO2MAXを向上させ、筋量を増やすことで、代謝を効率的に高めることができます。
紹介した方法を実践し、痩せやすい健康的な身体を手に入れましょう。