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脳をトレーニングして「狙った場所」を引き締める

【著者 パーソナルトレーナー・健康管理士・健康管理能力検定1級 鳥飼 祥秋

こんにちは。
パーソナルジムトータルケアラボラトリーです。

トレーニングを実施している方は、年々増えています。
フォームを狙いながら教科書どうりのフォームでトレーニングしたいですよね。

しかし、たとえ理想的なフォームでトレーニングをしても違う場所に効いてしまうことがあることをご存じですか?

何故正しいフォームでしているのに、狙った場所に効かないのか。

それは、運動神経に指令を出しているのは脳だからです。

脳の処理によって別の場所が効いてしまう場合、脳に正しい指令を出させることが必要となります。

今日は『 脳に動作の学習をさせることについて 』詳しく解説していきます。

是非、参考にしてみてくださいね。

トータルケアラボラトリーでは、『健康管理士資格保有者』『トレーナー資格保有者』があなたの健康、ダイエット、美容についてサポートさせていただきます。

〔 予防医療 〕〔 フィットネス 〕コラボさせたパーソナルトレーニングジムです。

【健康管理士】であり、【トレーナー】でもある【鳥飼】が、情報をブログにて配信しています。

是非、過去の記事も参考にしてください。

1章.脳が「筋肉」に指令を出す。

脳は、身体の筋肉を動かすために神経信号を送信することで、運動をコントロールしています。
脳の中心部である大脳皮質から始まり、神経に命令が伝達されます。
大脳皮質は、意識して行う運動をコントロールする「司令官」です。

運動神経は、反射的に動いてしまう場合に司令官抜きに筋肉に指令を出すことがあります。

しかし、基本的には大脳皮質が司令官を務めています。

脳がどの筋肉を動かすかを決定します。

多くの神経細胞間の相互作用によって行われます。

運動ニューロンと呼ばれる神経細胞は、筋肉を動かすための命令を出します。

これらのニューロンは、脊髄から出ており、末梢の神経につながっています。

脳は、運動ニューロンに命令を送ることで、特定の筋肉を動くように命令します。

感覚神経と呼ばれる神経からの五感の情報も含まれます。

感覚神経は、筋肉や関節の位置を発見するためのレーダーで、脳が正確な運動指示を的確な筋肉に伝えるときに役立ちます。

2章.脳は使いやすい筋肉に運動の命令を出す。

トレーニングにおいて、脳は「筋肉を動かすため」の命令を送ります。
この命令によって、動かしやすい筋肉が使われます。

脳は、身体の動きを制御する中枢神経系の一部であり、筋肉を収縮させるための信号を発信します。

しかし、人間の身体には多数の筋肉があり、それぞれの筋肉には異なる特性があります。そのため、脳はどの筋肉を使うかを選択する必要があります。

トレーニングにおいては、「特定の筋肉を鍛える」ことが目的となります。
そのため、脳は使いやすい筋肉に対して優先的に信号を送ります。

また、同じ身体の部位でもより強い筋肉を優先的に使うことがあります。

ベンチプレスでは、胸部や上腕三頭筋を鍛えるために行われます。

この場合、脳は胸部や上腕三頭筋に対して優先的に信号を送り、これらの筋肉が収縮します。

同時に、より強い筋肉である胸部を優先的に使うことがあります。

よって、使わないと判断された筋肉には指令が届きません。

教科書どうりのフォームでベンチプレスを行っていても、狙った場所が使いやすい筋肉であれば指令は届きます。

しかし、日常生活の普段の動作から脳は使いやすい筋肉を学習しています。

狙いと違う筋肉場所使われやすくなっていることが多いです。

そして、脳はそういった狙いとは違う使いやすい筋肉に指令を出すのでトレーニング効果は狙った筋肉には出ません。

使えていない筋肉だからこそ鍛えたいのに、指令が届かないために使われない。

これは、本当によくあることです。

そして、身体のバランスが壊れ、見た目が崩れ、身体に痛みや怪我のリスクが高まります。

3章.脳に狙った場所を使わせる。

脳は、筋肉の動きを制御しています。

しかし、狙った筋肉を動かすため、脳にその動きを学習させる必要があります。

これは、脳が新しい運動パターンを習得するために必要なプロセスです。

学習が進むにつれて、脳は特定の筋肉をより正確に制御することができるようになります。

このプロセスは、神経細胞が相互作用することによって行われます。

運動ニューロンは、筋肉を収縮させるための信号を送信します。

これらのニューロンは、脳からの指示に従って活動します。

しかし、初めて特定の運動を行う場合、ニューロン同士の相互作用がまだ十分に発達していないため、正確な筋肉の収縮を制御することができません。

脳の動作学習によって、ニューロン同士の相互作用が強化され、正確な筋肉の収縮を制御することができるようになります。

このプロセスは、繰り返し練習することによって行われます。

練習が進むにつれて、脳は特定の運動パターンをより正確に制御することができるようになります。

この繰り返し同じ動作を行うことで、特定の筋肉に指令を出させるようにする為のエクササイズを「レグレッションエクササイズ」と呼んでいます。

筋肉を動かすため、脳に学習させる必要がある理由は、脳と筋肉の相互作用が非常に複雑であるためです。

 筋肉は、多数の筋繊維から構成されており、それぞれの筋繊維は異なる速度で収縮します。

また、筋肉の収縮力は、筋肉の長さや速度によって異なります。これらの要因を考慮して、脳は正確な筋肉の収縮を制御する必要があります。

筋肉を動かすためには、脳に学習させる必要があることは、神経科学や運動学などの分野で広く認められています。

これらの分野では、脳と筋肉の相互作用について詳しく研究されており、学習によって脳が筋肉を制御する方法についての理解が深まっています。

4章. 学習によって脳が筋肉を制御する方法

学習によって脳が筋肉を制御する方法は、神経細胞の連携によって行われます。

脳は、運動や感覚などを担当する多数の神経細胞から成り、これらの神経細胞は、筋肉や関節などの身体の部位と接続しています。この接続部分を神経筋接合部と呼びます。

脳は、神経細胞を通じて筋肉に指令を送り、筋肉が収縮するように働きかけます。

この指令は、神経細胞から放出される化学物質である神経伝達物質によって伝えられます。

神経伝達物質は、神経細胞の末端にある小さな袋状の構造体であるシナプスから放出され、筋肉側の神経筋接合部で受容されます。

1. 神経回路の形成

脳は、日々の生活や運動などを通じて、神経回路を形成しています。

神経回路は、神経細胞同士が接続し合うことで構成されます。

学習によって、神経回路は強化され、より効率的に信号を伝えることができるようになります。

この結果、脳はより正確な指令を筋肉に送ることができます。

2. 筋肉の適応

筋肉は、日々の生活や運動によって適応しています。

例えば、重い荷物を持ち上げるために必要な筋力は、日常生活での運動によって鍛えられます。

筋肉が適応することで、脳はより効率的な指令を送ることができるようになります。

以上のように、学習によって脳が筋肉を制御する方法は、神経回路の形成筋肉の適応によって成り立っています。

5章.普段の動作によって脳は間違えて運動指令を出す

「普段の身体の癖」によってトレーニング効果が阻害されることは、脳の神経可塑性に関係しています。

神経可塑性とは、脳が外部からの刺激や内部からの変化に対応して、神経回路を再構築する能力です。

この能力によって、トレーニングをして違う筋肉が強くなることがあります。

しかし、「普段の身体の癖」によって、脳は特定の誤った動作パターンを習得してしまうことがあります。

例えば、デスクワークを長時間行っている場合、腕や肩が前方に突き出した状態で固定されてしまいます。

この状態が続くと、胸郭が狭くなり、姿勢が前傾してしまいます。

このような身体の癖がある場合、トレーニングで誤ったフォームを取ることにより狙いと違う位置が鍛えられてしまいます。

また、「身体の癖」によって、筋肉や関節に不均衡が生じることもあります。

例えば、足首を内側に倒す癖がある場合、膝や股関節に負担がかかりやすくなります。

このような不均衡がある場合トレーニングで正しいフォームを取っても、特定の筋肉や関節に負荷が偏ってしまい、効果的なトレーニングができなくなります。

6章.アンバランスに鍛えてしまうとスタイルが悪くなる

運動トレーニングは、健康的な体を維持するために必要不可欠です。

しかし、運動やトレーニングを行う際に、アンバランスな筋肉の発達が起こることがあります。

これは、特定の筋肉を過剰に鍛えすぎることで起こります。

例えば、胸や腕の筋肉を過剰に鍛えすぎると、背中や脚の筋肉が弱くなってしまい、姿勢が悪くなったり、身体のバランスが崩れたりすることがあります。

また、特定の部位だけを鍛えすぎると、身体全体の筋力バランスが崩れてしまいケガのリスクが高まることもあります。

このように、アンバランスなトレーニングは身体に悪影響を与える可能性があるため、バランスの取れたトレーニングを行うことが重要です。

バランスの取れたトレーニングでは、全身を均等に鍛えることで、筋力バランスを整え身体のバランス姿勢を改善することができます。

体脂肪は変わっていないのに、鍛えるバランスが悪いと太って見えることがあります。

理由は、筋肉量の増加によるものです。

筋肉を鍛えることで、筋肉量が増加し、体重は増えますが、同時に脂肪が減少することで、体型が引き締まります。

しかし、筋肉を鍛える際に、特定の部位だけを集中的に鍛えてしまうと、その部位の筋肉量が増加し、他の部位の筋肉量が不足することがあります。

その結果、全体的なバランスが悪くなり、太って見える原因となります。

例えば、腕だけを集中的に鍛えてしまうと、腕の筋肉量は増加しますが、背中や脚など他の部位の筋肉量が不足するため、全体的なバランスが悪くなります。

そのため、太って見える原因となります。

7章.脳が正しくトレーニングを行うように脳に「動作の学習」をさせよう

正しいトレーニングを行うことは、健康的な身体を維持するために重要です。

しかし、トレーニングを行う際には、単に運動するだけでなく、正しいフォームやテクニックを学ぶことが不可欠です。

これは、脳が新しい動作パターンを学ぶことで達成されます。

脳は、新しい動作パターンを学ぶことができます。

このプロセスは、神経細胞間の接続の変化によって行われます。脳は、常に新しい情報を処理し、新しい接続を形成することができます。

これは、脳が可塑性を持っていることを意味します。

正しいフォームやテクニックを学ぶことで、脳は新しい動作パターンを学ぶことができます。

これにより、トレーニングの効果が最大限に発揮されます。また、正しいフォームやテクニックを使用することで、怪我のリスクも減らすことができます。

トレーニングによる動作の学習は、継続的なトレーニングによって強化されます。

脳は、同じ動作を繰り返し行うことで、その動作パターンを強化することができます。

これにより、トレーニングの効果が持続するようになります。

正しいフォームやテクニックを学ぶことは、トレーニングの効果を最大限に発揮するだけでなく、怪我のリスクを減らすこともできます。

脳は、新しい動作パターンを学ぶことができるため、正しいフォームやテクニックを使用することで、身体の負担を最小限に抑えることができます。

8章.足を細く長くするためには

足を細く長くするためのトレーニングは、脚部筋肉の強化柔軟性を高めることに焦点を当てる必要があります。特定の脳の動作学習は、この目的を達成するために役立ちます。

まず、バランス感覚を改善することが重要です。

バランス感覚は、脚部筋肉を正しく使うために必要なものであり、トレーニング中にけがを防ぐためにも重要です。

バランス感覚を改善するためには、単脚立ちやヨガのポーズなどのエクササイズが有効です。

これらのエクササイズは、内耳や視覚などの感覚器官からの情報を統合することで、バランス感覚を改善します。

次に、筋肉の収縮力を向上させることが重要です。

筋肉は、適切な刺激が加わることで成長し、強くなります。

トレーニング中に筋肉がより多くの力を発揮するためには、筋肉を緊張させることが必要です。これは、重量挙げやスクワットなどの抵抗トレーニングで達成できます。

これらのトレーニングは、神経系に信号を送ることで、筋肉を収縮させることができます。

最後に、柔軟性を高めることが重要です。

柔軟性は、脚部筋肉の長さと弾力性を改善し、怪我のリスクを減らすことができます。

ストレッチやヨガなどの柔軟性トレーニングは、筋肉や関節の可動域を増やし、柔軟性を向上させます。

これらのトレーニングは、それぞれ異なる脳の動作学習を必要とします。

バランス感覚を改善するためには、内耳や視覚からの情報を統合する能力が必要です。

筋肉の収縮力を向上させるためには、適切な筋肉グループを選択し、正確な信号を送ることが必要です。

柔軟性を高めるためには、筋肉や関節の可動域を増やすための正確な制御が必要です。

9章.腕を細く長く見せるための脳の学習

腕を細く長く見せるためには、まず筋肉を鍛えることが必要です。

しかし、筋肉の鍛え方だけでなく、姿勢や身体の使い方も重要です。これらは、脳の動作学習によって改善することができます。

まず、姿勢を正すことが大切です。

背筋を伸ばし、肩甲骨を引き寄せることで、上半身が引き締まり、腕も細く見えます。

この姿勢を保つためには、脳が正しい姿勢を覚える必要があります。

具体的には、正しい姿勢で立っている時間を増やすことで、脳がその姿勢を覚えます。

次に、身体の使い方を改善することが必要です。

例えば、腕を上げるときに肩だけで上げてしまう人がいます。

これでは肩が凝り固まり、腕も太く見えてしまいます。

正しい使い方は、肩甲骨を引き寄せながら腕を上げることです。このような身体の使い方をするためには、脳がその動作を覚える必要があります。

脳の動作学習によって姿勢や身体の使い方を改善し、筋肉を鍛えることで腕を細く長く見せることができます。

10章.結論.トレーニング前に動作学習を入れるべし

『ファンクショナルトレーニング』とは、身体の機能を改善するために行われるトレーニング方法の一つであり、特定の筋肉や部位を鍛えるだけでなく、身体全体のバランスや動作パターンを改善することを目的としています。

このトレーニング方法は、単純な筋力トレーニングだけではなく、柔軟性やバランス感覚、反応速度なども含めた総合的なトレーニングを行うことができます。

ファンクショナルトレーニングは、脳の動作学習にとって非常に重要です。

脳は、身体の動作や姿勢を制御するために必要な情報を受け取り、それに基づいて適切な指示を送ることができます。

しかし、身体の動作や姿勢が不安定であったり、正しくなかったりする場合、脳が正しい情報を受け取ることができず、適切な指示を送ることができません。

ファンクショナルトレーニングは、身体全体のバランスや動作パターンを改善することによって、脳の動作学習を促進することができます。

例えば、バランス感覚を鍛えることによって、身体の姿勢を正しく保つことができるようになります。

また、反応速度を鍛えることによって、脳が正確な情報を受け取り、適切な指示を送ることができるようになります。

さらに、ファンクショナルトレーニングは、日常生活で必要な動作やスポーツ競技で必要な動作を改善することにも役立ちます。

例えば、スクワットやデッドリフトなどの基本的な筋力トレーニングは、日常生活で必要な動作を改善するために非常に効果的です。

総合的に考えると、『ファンクショナルトレーニング』身体の機能改善だけではなく脳の動作学習にも大きく貢献するトレーニング方法であると言えます。

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