【著者 パーソナルトレーナー・健康管理士・健康管理能力検定1級 鳥飼 祥秋】
ジムに通いトレーニングを行うのは何故でしょうか?
筋肉をつけたいからという人もいるでしょう。
体脂肪を落としたいからという人もいるでしょう。
ジムに通い体脂肪を落としたいという方は、ジムでトレーニングさえすれば痩せると思っている方も多いはずです。
そこでトレーニングの度に体脂肪率だけを追っていませんか?ジムに通い、達成したい目標は体脂肪の減少であっても、そこだけを見てはいけません。
実は、筋肉量を示すLBMiと、脂肪燃焼力や体力を示すVo2maxがダイエットに必要なレベルに達しているかどうかこそ確認すべき点です。
そして、その2つが基準に達していなければ痩せてもいずれ元に戻ってしまいます。まずはこのLBMiとVo2maxをダイエットするときに必要な基準値まで改善していきましょう。
『トータルケアラボラトリー』では、
【健康管理士資格保有者】と【トレーナー資格保有者】があなたの健康、ダイエット、美容についてサポートさせていただきます。
【統合予防医療】と【フィットネス】をコラボさせた『パーソナルトレーニングジム』です。
【健康管理士】であり、【トレーナー】でもある『鳥飼』が情報をブログにて配信しています。
是非、過去の記事も参考にしてください。
体脂肪率は見て、LBMiとVo2Max
ダイエットをする際に、多くの人々が注目するのは体脂肪率の減少です。
確かに、体脂肪率は体重管理の重要な指標であり、目標を達成する上での尺度として役立ちます。
しかし、それだけを見てしまうと、本当に重要な側面を見落としてしまいます。
代謝を高める筋肉量や脂肪燃焼力の側面を見逃してしまうと、そのダイエットは本当に効果的なものとは言えません。
ただの対処療法でしかないダイエットになってしまい、また再発します。
まず、代謝を高める筋肉量の重要性を考えてみましょう。
筋肉は基礎代謝を高めるために重要な役割を果たします。
つまり、筋肉量が増えると、身体は安静時でもより多くのエネルギーを消費するようになります。
このため、筋肉量を増やすことは、ダイエットだけでなく、日常生活でもより効率的にカロリーを消費し、体重を維持するのに役立ちます。
さらに、筋肉量が増えると、身体の形状も引き締まり、美しい体型を手に入れることができるでしょう。
次に、脂肪燃焼力や体力を示すVo2max(最大酸素摂取量)の重要性を考えてみましょう。
Vo2maxは、身体が酸素をどれだけ効率的に利用できるかを示す指標です。
高いVo2maxを持つ人は、有酸素運動をより長く続けることができるため、脂肪燃焼効率が高まります。
また、高いVo2maxを持つ人は、日常生活やスポーツ活動においてもより優れた持久力を発揮することができます。
したがって、ダイエットを成功させるためには、単に体脂肪率だけでなく、Vo2maxや体力などの側面も見逃さずに注意を払うことが重要です。
これらの要素を無視したダイエットは、一時的な効果があるかもしれませんが、長期的には健康や体力面でリスクを伴います。
体重減少を達成しても、筋肉量の減少や基礎代謝の低下を引き起こしているのに喜んだり、そのせいでリバウンドを招いて再び太ってしまったりする場面を多く見ます。
全くをもってダイエットではないと思います。
脂肪がついた根本の原因から目を背けて、一時的に栄養供給を断ってダイエットを推し進めたところで根本の原因は解決していません。
また、脂肪燃焼力や体力が向上しないままであれば、リバウンド後も健康的な体重を維持することは難しいでしょう。
このような間違ったダイエットは、栄養供給を断っている為身体も壊してしまいます。
恐ろしいダイエットです。
したがって、健康的で持続可能なダイエットを行うためには、体脂肪率だけでなく、代謝を高める筋肉量や脂肪燃焼力、体力などの側面も見逃さずにバランスよく取り組むことが重要です。適切な栄養摂取と運動を組み合わせ、身体全体の健康を促進し、理想的な体型を手に入れるために努力しましょう。そして、ダイエットにおいては、一時的な結果ではなく、健康と幸福を追求することが最も大切であることを心に留めておきましょう。
LBMi18~25
ダイエットを考える際、多くの人々がまず意識するのは体重や体脂肪率の改善です。
しかし、その過程で忘れがちなのが筋肉量の維持や増加です。
実は、筋肉量は体脂肪を燃焼する上で重要な役割を果たします。
筋肉が少ないと、身体の代謝が低下し、脂肪を燃焼する「焼却炉」が少なくなってしまいます。
一方で、筋肉量が増えれば、その「焼却炉」も増加し、効率的に脂肪を燃焼することができます。
しかし、筋肉量を増やしすぎることも問題です。筋肉が増えれば増えるほど、心臓が酸素や栄養素を送るための送り先も増加します。
これによって心臓に負担がかかり、心臓障害のリスクが高まる可能性があります。
したがって、筋肉量を増やすことは重要ですが、適切な範囲内で行うことが重要です。
一般的に、筋肉量の指標として用いられるのが、Lean Body Mass Index(LBMi)です。
LBMiは、身体組成を評価する指標の一つであり、体重や身長、体脂肪率などを考慮して筋肉量を計算します。
体重-体脂肪量=LBMです。
この式によって算出されるLBMiは、トータルケアラボラトリーでは毎回のチェックを行っています。
一般的に18から25の範囲が健康的で、いわゆる「太りにくい身体」の筋肉量を示しています。
LBMiが18未満の場合、筋肉量が不足しており、健康リスクや太るリスクが高まります。
一方で、LBMiが25を超える場合、筋肉量が多すぎ、心臓に負担をかける心臓病リスクが高まります。
このため、ダイエットを行う際には、体脂肪率だけでなく、筋肉量も注視することが重要です。
健康的な体型を維持するためには、適切な筋肉量を維持しつつ、過剰な脂肪を減らすことが必要です。
バランスの取れた食事と適度な運動を組み合わせることで、健康的な体重と筋肉量を維持し、心臓や全身の健康を守ることができます。
Vo2Max42以上
ダイエットを成功させるために欠かせない要素の一つが、脂肪燃焼力です。
脂肪を燃焼する能力は、体重管理や健康維持において重要な役割を果たします。
そのためには、身体の「焼却炉」とも言える筋肉を効果的に活用し、その火力を高める必要があります。
そして、その火力を表す数値がVO2MAX(最大酸素摂取量)です。
しかし、筋肉量が増加すると、VO2MAXは相対的に低下することもあるため、そのバランスを考慮しながらダイエットを進めることが重要です。
筋肉の火力を表すのがVO2MAXです。
VO2MAXは、身体が最大限に酸素を利用してエネルギーを生産する能力を示す指標です。
この数値が高ければ高いほど、有酸素運動中により多くの脂肪を燃焼しやすくなります。
つまり、高いVO2MAXは、脂肪燃焼力が高いことを意味します。
しかし、筋肉量が増加すると、相対的にVO2MAXは低下する傾向があります。
なぜなら、筋肉が増えると、その筋肉の酸素需要も増加し、一定の酸素摂取量では筋肉全体に酸素が行き渡りにくくなるからです。
そして、ダイエットにおけるVO2MAXの基準値は一般的に42以上とされています。
これは、健康的な脂肪燃焼力を維持するために必要な最低限の数値です。
VO2MAXがこの基準値を下回ると、脂肪を十分に燃焼することが難しくなり、ダイエットが失敗してしまう、もしくは太ってしまう可能性があります。
したがって、ダイエットを成功させるためには、筋肉量を増やしつつも、VO2MAXを維持することが重要です。
では、どのようにしてVO2MAXを向上させるのでしょうか。
まず第一に考えられるのは、有酸素運動を継続することです。
有酸素運動は心肺機能を改善し、酸素摂取量を増加させる効果があります。これによって、VO2MAXを向上させることができます。また、筋力トレーニングを組み合わせることで、筋肉量を増やしつつ、代謝を高めることもできます。
しかしながら、過度な運動や無理なダイエットは健康に悪影響を与える可能性があるため、バランスの取れた食事と適切な運動を行うことが重要です。
まとめ
ダイエットを行う方々の中には、体脂肪率や体重だけでなく、Lean Body Mass Index(LBMi)や最大酸素摂取量(VO2MAX)などの指標にも注意を払うことが必要です。
しかし、残念ながら、多くの人々がLBMiやVO2MAXなどの基準値に達していない現実があります。
これは、ダイエットや健康管理において、まだまだ理解が進んでいない部分があることを意味しています。
多くの人々がLBMiやVO2MAXなどの基準値に達していないという現実がありますが、これは単に努力だけではなく、社会的な環境や生活環境の影響もあります。
例えば、仕事や家庭の忙しさ、経済的な制約などが運動や健康的な食事を行う障害になることがあります。
また、適切な情報や教育が普及していない場合、人々が健康的な生活習慣を身につけることも難しいでしょう。
しかし、この現実にも関わらず、健康的な生活を送るためには、LBMiやVO2MAXなどの指標に注目し、適切な努力を続けることが重要です。
適度な運動やバランスの取れた食事、ストレス管理など、健康を維持するための方法は様々あります。