1. はじめに:インターミットダイエットとは?
インターミットダイエット(Intermittent Fasting:IF)は、「間欠的断食」とも呼ばれ、一定の時間だけ食事を摂り、それ以外の時間は断食するダイエット方法です。
この方法は、体重を減らすだけでなく、血糖値の安定、インスリン感受性の向上、血圧の改善など、さまざまな健康効果が期待されています。
しかし、糖尿病や高血圧の人にとって、インターミットダイエットは安全なのか? 実践しても問題ないのか? という疑問を持つ人も多いでしょう。
結論から言うと、適切な方法で行えば、糖尿病や高血圧の人にとっても有益な可能性がありますが、注意が必要です。
糖尿病や高血圧の人がインターミットダイエットを行う際のリスクと安全な実践方法について詳しく解説します。
2. インターミットダイエットは糖尿病の人に適しているのか?
① 糖尿病と断食の関係
糖尿病とは、血糖値(血液中のブドウ糖の量)が慢性的に高い状態が続く病気です。特に2型糖尿病は、インスリンの働きが低下し、血糖を適切に処理できなくなることで発症します。
インターミットダイエットは、食事の時間を制限することで血糖値の急上昇を防ぎ、インスリン感受性を改善する可能性があるため、糖尿病の管理に役立つ可能性があると考えられています。
② 科学的根拠:断食は糖尿病に効果がある?
- 研究①:2018年に発表された研究では、インターミットダイエットを行った2型糖尿病患者がインスリンの必要量を減らし、一部の患者は完全にインスリンをやめることができたと報告されています。
- 研究②:2020年のレビュー研究では、短時間の断食が血糖値の安定に寄与し、インスリン抵抗性を改善する可能性があることが示されています。
③ 糖尿病患者がインターミットダイエットを行う際のリスク
🔴 低血糖(ハイポグリセミア)のリスク
断食時間が長くなると、血糖値が下がりすぎるリスクがあるため、特にインスリンや血糖降下薬を使用している人は注意が必要です。
🔴 過度な血糖値の変動
長時間の断食後に急に炭水化物を摂取すると、血糖値が急上昇する可能性があるため、食事内容に気を付ける必要があります。
④ 糖尿病患者におすすめのインターミットダイエットの方法
✅ 短めの断食時間から始める(14:10または12:12)
初心者は**14時間の断食+10時間の食事時間(14:10メソッド)**から始めるのが安全です。
✅ 血糖値が安定しやすい食事を選ぶ
- 高タンパク質(魚、鶏肉、豆類)
- 低GIの炭水化物(玄米、全粒粉パン、野菜)
- 良質な脂質(ナッツ、オリーブオイル、アボカド)
✅ 医師と相談しながら行う
糖尿病治療薬を服用している人は、必ず医師と相談してから実践することが重要です。
3. インターミットダイエットは高血圧の人に適しているのか?
① 高血圧と断食の関係
高血圧とは、血圧が慢性的に高い状態が続く病気で、心臓病や脳卒中のリスクを高めます。
インターミットダイエットは、塩分や過剰なカロリー摂取を抑えることで、血圧を正常にコントロールする手助けになる可能性があります。
② 科学的根拠:断食は高血圧に効果がある?
- 研究①:ある研究では、短期間の断食を行うことで血圧が低下し、心血管疾患のリスクが減少したことが示されています。
- 研究②:動物実験では、断食が血管の柔軟性を高め、血圧を下げる可能性があることが確認されています。
③ 高血圧患者がインターミットダイエットを行う際のリスク
🔴 脱水症状のリスク
断食中に十分な水分を摂取しないと、血液がドロドロになり、逆に血圧が上がる可能性があります。
🔴 塩分不足によるめまい
低血圧気味の人が断食をすると、血圧が下がりすぎてめまいや倦怠感を感じることがあります。
④ 高血圧患者におすすめのインターミットダイエットの方法
✅ こまめに水分を摂る
1日2リットル程度の水分を摂取し、脱水を防ぐことが大切です。
✅ カリウムを意識した食事をとる
- バナナ、ほうれん草、サツマイモ(カリウムが豊富で血圧を下げる効果)
- 減塩を意識しながら、適度にミネラルを摂取
✅ 無理のない範囲で断食時間を設定
高血圧の人も、まずは14:10メソッドから始めるのがおすすめ。
4. まとめ:糖尿病・高血圧の人はインターミットダイエットをしても良い?
健康状態 | 実践可能か? | おすすめの断食時間 | 注意点 |
---|---|---|---|
糖尿病 | 医師と相談しながら可能 | 12:12 または 14:10 | 低血糖リスクに注意 |
高血圧 | 無理のない範囲で可能 | 14:10 または 16:8 | 脱水症状を防ぐため水分補給が重要 |
結論
糖尿病や高血圧の人でも、適切に行えばインターミットダイエットを実践することは可能です。
ただし、個人の体調や服用している薬によってリスクがあるため、必ず医師と相談してから始めることが大切です。
無理なく続けられる方法で、健康的な体を目指しましょう!