トータルケアラボラトリーで実際に8kg痩せたお客様の実例から、肝臓の機能低下が見られる方のダイエットプランニングを解説したいと思います。
ダイエットのプランニングを行う際は、より予防医学的に根拠を持ってダイエットを実施することが必要です。
肝臓は脂質代謝や解毒作用を担う重要な臓器です。
その機能が低下すると体内の代謝に影響を及ぼします。
肝臓に負担をかけずに健康的なダイエットを成功させるためのプランニングについて学びましょう。
肝臓が悪いと太る
肝臓の機能低下が起きると、体脂肪が増えます。
肝臓は食べた脂質をエネルギーに変える代謝を行う場所です。
脂肪をエネルギーに変える役割がありますが、機能が低下すると脂肪が分解されにくくなります。
そして分解されなかった脂肪は体内に蓄積され太ります。
また、肝臓は毒素の解毒作用も担っています。
肝機能が低下すると毒素が蓄積し、脂肪をエネルギーに燃焼する代謝全体が低下します。
さらに、肝臓はホルモンの調整にも関わっています。
特にインスリンの抵抗性が増加して、食事に対してインスリンが大量に出てしまいます。
インスリンが食べた栄養を体脂肪へ取り込む役割を持つので、脂肪の蓄積がどんどん促進されて太ります。
肝臓の機能低下が原因で太ってしまった肩は、肝臓の機能改善が最も大切なダイエットプランとなります。
脂質の摂取量を下げる
脂質はエネルギー源として重要です。
しかし、肝臓に負担をかけます。
肝機能が低下している方は摂取量に注意が必要です。
特に飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の摂取を控えます。
不飽和脂肪酸を中心にバランスよく大さじ2杯までの摂取にとどめておくことが重要です。
これにより、肝炎や脂肪肝の進行を抑制し、肝機能の改善に役立ちます。
アルコールの摂取量を下げる
アルコールは肝臓で分解されます。
その過程で肝細胞にダメージを与えます。
アルコールの摂取は肝硬変や脂肪肝の原因となるため、肝機能が低下している方はアルコールの摂取量を大幅に減らすか、断つことが必要になります。
肝臓の負担を軽減し、肝臓の機能回復を促進します。
プロテインを避ける
通常のダイエットでは、プロテインサプリメントは筋肉維持や筋肉増強を目的として摂取されます。
肝機能が低下している方にとっては過剰なタンパク質摂取が逆効果となることがあります。
肝臓はタンパク質の代謝にも関与しており、機能が低下している場合、プロテインの代謝が滞り、体内に有害物質が蓄積します。
食事から適度なタンパク質を摂取することが望ましいですが、サプリメントによる摂取は肝臓の負担を増やし腎臓に毒素を流してしまうため、腎臓にもダメージがあります。
避けるべきです。
オルニチンの摂取
オルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の機能をサポートする役割があります。
特に、アンモニアの解毒作用を助けることで知られており、肝機能の改善に役立ちます。
サプリメントとして摂取することも可能です。
日常の食事からも摂取することができます。
オルニチンを多く含む食品としては、キノコや魚貝類などがあります。
高強度有酸素運動を避け、長時間低強度有酸素運動を行う
肝機能が低下している方は、体に過度なストレスをかける高強度の有酸素運動を避けることが重要です。
肝臓が高強度運動での脂肪燃焼に反応が悪くなっているため効果は薄いでしょう。
代わりに、長時間の低強度有酸素運動(例: 散歩や軽いジョギング)を行います。
脂肪燃焼を促進しながら、肝臓への負担を最小限に抑えることができます。
これにより、持続的に脂肪を燃焼させ、ダイエット効果を高めることができます。
高重量ウェイトトレーニングを避け、中程度高レップウェイトトレーニングで耐乳酸能力を改善
筋力トレーニングはダイエットにおいて重要な役割を果たします。
肝機能が低下している方にとっては高重量のウェイトトレーニングによって生じる内分泌によって、肝臓に過度な負担をかける可能性があります。
そのため、中程度の重量を使用した高レップ(反復回数の多い)トレーニングを行い、筋肉を刺激しながら耐乳酸能力を改善することが重要です。
これにより、体脂肪の燃焼効率を高めつつ、肝臓への負担を軽減します。
まとめ
肝臓の機能低下が見られる方にとって、ダイエットは慎重に行う必要があります。
脂質やアルコールの摂取を控え、適切な栄養素を取り入れることで、肝臓の負担を軽減しながら健康的に体重を減らすことが可能です。
また、運動においても過度な負荷を避け、持続的かつ効果的なトレーニングを心がけることで、ダイエット効果を最大限に引き出すことができます。
これらのアプローチを組み合わせることで、肝機能を守りながら、健康的な体を手に入れることができるでしょう。