はじめに
動脈硬化性疾患は、日本人の死因の約3分の1を占めます。
肥満や糖尿病予備軍、脂質異常症、高血圧といった原因が発症リスクが高めます。
特に、内臓脂肪の蓄積による肥満は大きなリスクとされています。
メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪に注目が集まりました。
予防と改善が重要です。
肥満解消には、生活習慣や食生活の改善が重要です。
また、効果的な食品の利用も選択肢です。
薬膳的に考えると、お茶やその成分が肥満予防・改善に効果があるとされます。
お茶で体脂肪減少
お茶を飲むことで茶カテキンを摂取できます。
動物試験では、茶カテキン摂取によって体脂肪の減少効果が確認されました。
肝臓や筋肉で脂質を消費する酵素が増加したことが理由です。
つまり、お茶を飲むことで脂が使われやすくなりました。
ヒトの試験でも、茶カテキンの継続摂取が食事由来の脂質燃焼を促進していることが分かりました。
軽い運動との併用でさらに脂質消費が増えることが報告されています。
具体的には、BMIが24~30の男女を対象にした試験で、カテキンを多く含む飲料を12週間摂取した群は、体重や腹囲、内臓脂肪量が有意に減少しました。
また、肥満者に対する試験では、特に内臓脂肪が多い人ほど茶カテキンによる減少効果が大きいことが分かりました。
健康への効果
低濃度、中濃度、高濃度のカテキンを含む飲料を継続的に摂取する研究を実施しました。
結果、全ての群でメタボリックシンドローム予備軍やメタボリックシンドロームの改善が見られました。
特に、中濃度のカテキン群では、改善率が42.7%と高く、茶カテキンが動脈硬化性疾患の予防に役立つことが分かりました。
トータルケアラボラトリーで実践
トータルケアラボラトリーでは、薬膳的な考え方を基に、茶カテキンの摂取をお勧めしています。
茶カテキンは、生活習慣病の改善やウイルス対策に効果があると報告されており、特に内臓脂肪を減少させ、メタボリックシンドロームの改善に役立つことがわかっています。
茶カテキンの継続摂取は、健康的な生活習慣をサポートする手段の一つとして取り入れることができますので、ぜひお茶を飲んでみましょう。